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activities
坪井鈑金 おくるま専科 | 複合サービス事業

住所 大垣市安井町3-5

従業員数・
職員数
14人

ホームページ https://tsuboibankin.jp/

公式SNS
ゴール・ターゲット
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SDGs達成に向けた経営方針等

SDGsは新たに始めるべきことではなく、多くの方々がすでに取り組まれている活動の一部だと考えています。

私たちが目指すのは、すでに行っていることに気づいてもらい、それを少しだけ意識してもらうことです。そうすることで、会社や社会全体が少しずつ変わっていくと信じています。そのため、当社ではSDGsを「ツール」として活用し、率先してさまざまな活動を行っています。今後に向けても、「できることから始めよう」というモットーを掲げ、日本、特に岐阜の意識がより高まることを願っています。

岐阜の企業が連携し、お互いに刺激し合い、業種の枠を越えて成長していくことを心から期待しています。

SDGs達成に向けた重点的な取り組み

取組内容目標SDGsのゴール
社会面

電気自動車を蓄電池として活用!災害時サポートに!レジャーにも◎

当社では、まだ始まったばかりのサービスではありますが、電気自動車のバッテリーを「移動できる蓄電池」として活用し、災害時やレジャーに役立てる取り組みを行っています。

例えば、スマートフォンなら約3,000台分、冷蔵庫なら約1ヶ月、炊飯器なら約200回分の電力を提供できる能力を持っています(車両によっても異なります)。災害が多い日本において、阪神淡路大震災では化石燃料を使用する発電機の約半数が稼働しなかったと聞きます。電気自動車は通常の車両として使用していれば、ある程度の充電が常に確保されており、いざという時にも使えなくなるリスクが少ないと考えています。

もちろん、1社で1台程度では大きな効果は期待できませんが、電気自動車が今後増加する中で、ハイブリッド車と合わせて災害時に活用する方法を広めていくことは重要だと思います。今年の能登半島地震では、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンより「アイオニック 5」が2台派遣され、被災者支援に貢献したと聞いています。

また、現在、行政との災害協定についても各担当者と話し合いを進めています。まだ初期段階で正式な決定には至っていませんが、災害協定の締結が進めば、災害時に電気自動車を活用する方法を広く県民や地域住民に知っていただき、具体的な行動に結びつけられればと考えています。

近々の活動としては、毎年中学生が職業体験に来てくれており、今年は2校の中学生が電気自動車を用いてご飯を炊いたり、お湯を沸かしたりと、災害時の活用方法を学んでもらいました。その際、テレビニュースや新聞、地元のケーブルテレビにも取材していただきました。

さらに、11月には毎年恒例の「町探検」で小学生が訪れる予定です。例年は福祉車両の体験をしてもらっていますが、今年は電気自動車の新たな活用法として、電気自動車から100Vの電力を取り出す「V2L」の体験も計画しています。

誰も取り残さない!人生を前向きにする車を目指す!福祉車両修理・マイカー改造 

当社が福祉車両の修理とマイカー後から改造を始めた経緯

昔から、各自動車メーカーが製造した福祉車両は当社に定期的に入庫していました。しかし、特殊な装置の修理は手探りで行うことが多く、資格も持たずに行き当たりばったりで対応するのが現実でした。無資格の状態でお客様から車を預かり、修理費をいただくことに疑問を感じるようになり、当社はまず、日本最大の福祉車両協会に加入し、資格を取得しました。そして、資格を持ったスタッフが特殊装置の修理を行う体制を整えました。

福祉車両の改造を始めたきっかけ

改造業務を始めたのは、メーカー製の送迎用車両だけでは、幅広いニーズに応えることが難しいと気づいたことがきっかけです。ある日、突然の事故で車椅子生活となったお客様が、病院からの帰りに久しぶりに車に乗ろうとしましたが、車椅子を積めない、運転ができないという問題に直面しました。お客様は今までお世話になった車屋やディーラーに相談しましたが解決策が見つからず、最終的に当社にいらっしゃいました。このお客様はもともと当社で鈑金塗装を依頼していた方で、何とかして車に乗れるようにしてほしいと頼まれたことが、福祉車両の改造を始めるきっかけとなりました。

修理・改造のサービス内容

修理については、主に福祉施設向けの車両を扱っています。トヨタや日産が製造する送迎車両の特殊装置を修理し、10人乗りの福祉ハイエース(車椅子2台対応)やスロープ付き軽自動車など、レンタカーや代車も準備しています。また、ベアリングやリモコンなど、よく壊れる特殊装置の純正部品を常時在庫しており、緊急時にも即座に対応できる体制を整えています。こうしたサービスを提供している会社は地域でもほとんどありません。

改造については、手足が不自由な方や、膝の悪いご高齢の方を支援する装置を標準車両に後付けで設置しています。例えば、左足でアクセルを操作できるように変更したり、左手でアクセルとブレーキを操作できる装置を取り付けたり、椅子が車外に出るような改造を行ったりしています。さらに、膝に負担がかかる方のために電動補助ステップの取り付けも行っています。

当社の「人生を前向きにする車を目指す」というキャッチコピーのもと、こうした活動が評価され、NHK全国放送や各新聞・テレビでも取り上げていただきました。「誰も取り残さない」というキーワードで、障害を持つ方やご高齢でサポートが必要な方を支える会社として、社会に貢献する取り組みを続けています。

困っている人を助けるという大前提はもちろん重要ですが、その根底には「多くの方に助けられている」という意識があります。自分が助けられていることを考えると、自分ができる範囲で他の人に関心を持ち、助けられるところで手を差し伸べることが大切です。このような考え方を持ち、決断し、行動に移すことは、人生や社会生活において非常に重要だと考えています。 私自身がこの意識を持ちながら会社を運営し、その活動を通じてスタッフにもこの思いを感じてもらい、共に参加することを目的としています。この意識を共有することで、私たちの活動がより広がり、助け合う社会を実現する一助になるのが目的です。

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環境面

水性塗料100%使用!地球と身体にとても優しい!

当社では、BASF社の水性塗料を100%使用しています。

BASF社は、世界的な総合化学メーカーであり、国連がSDGs(持続可能な開発目標)を立ち上げた際に招集された企業の一つです。BASF社の塗料は、原材料の生産過程や労働者の待遇、使用する土地の合法性など、細部にわたって徹底的にSDGsを意識して製造されています。もちろん、地球環境や人体への影響が少ないことは大前提です。

当社は、このようにSDGsに配慮されたBASF社の水性塗料を100%導入しています。この取り組みが評価され、昨年、BASF Japanから日本初となる「BASFパイオニアシリーズ認定工場」の称号を授与されました。

産業廃棄物を有価物へ変身させる!世界トップレベルのプスチック溶接機!

プラスチック製品の修理サービスと環境への取り組み

近年、廃プラスチックが急増する中で、「修理すればまだ使えるのに捨てられている」現実が多く見られます。当社では、しっかりと修理を行うことで廃棄物を減らし、環境負荷を軽減しています。さらに、修理費用が自費の場合、お客様の負担も軽減されるため、環境にもお客様にもメリットがあります。また、部品代ではなく工賃を収益の柱とすることで、当社にとってもプラスになるため、プラスチック溶接を始めました。

導入技術と対象製品

当社では、ポリバンスの「ニトロフューザー窒素プラスチック溶接システム」を導入し、自動車のプラスチック製品を修理しています。バンパーやヘッドライトだけでなく、フェンダーやバックドアゲートなど、プラスチック製品が増える中で、バイクのカウルや廃盤のエアロパーツ、スポイラーなども修理対象としています。近年、部品代が高騰しているため、強度を保ちながら美しく修理できることは、お客様にとっても負担軽減につながり、当社にとっても工賃収益として残りやすくなっています。

また、クラシックカーなど部品入手が難しい車の修理にも対応しており、これにより遠方からのお客様も多く、通常より高い工賃設定が可能となっています。さらに、廃プラスチックの処分費が高騰する中で、当社のプラスチック再使用率が非常に高くなり、その分処分費の負担も減少しました。






地球環境に負荷を減らし、ゴミを減らすことはもちろん重要な目的です。しかし、私たちが水性塗料を使用することで、自分自身の体にも優しい環境を意識してほしいと考えています。少子化の影響もありますが、体が資本であるため、自分の健康にもっと関心を持ち、健全に働いてもらいたいと思っています。その意識付けとして水性塗料を導入しています。 自動車の廃プラスチックには、複数の素材が混ざり合っていることが多いです。ガラス、配線、金属、プラスチックの種類だけでも最低でも2種類が混在しており、それが強力なボンドで一体化していることがよくあります。そのため、これらは産業廃棄物として処理されています。最近の半導体を含む部品高騰により、ヘッドライトの価格が非常に上昇しています。このような環境を考えると、使えるものは廃棄せずに活用することで、環境への負荷を減らし、会社のコストも削減できます。 さらに、他社で修理できないものを修理することで、お客様から感謝の声をいただくことが多く、その感謝をスタッフと共有することで、スタッフの意識向上にもつながっています。このように、私たちの取り組みは環境保護だけでなく、スタッフのモチベーション向上にも寄与しています。

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経済面

SDGsで新入社員が入ってきた!

SNSに力を入れ、特に私(社長)の人柄が伝わるような情報発信を行い、スタッフとの距離感も周囲の皆様に感じていただけるよう努めています。例えば、スタッフが主体でドッキリ企画を実施したり、節分には私が全身タイツを着て目隠しをし、スタッフに豆を投げてもらうイベントなど、楽しい職場の雰囲気を発信しています。こうした取り組みの効果もあり、若手からの応募につながり、実際に2名の入社が決定し、さらに3名の若い方から面接のご連絡をいただきました。

また、飲み会や懇親会はスタッフが「やりたい時」に「好きな場所やメニュー」を企画し、私は参加するだけで、強制は一切していません。この自主性を尊重することで、非常に有意義な懇親会が実現できていると感じています。

さらに、当社は常に新しいチャレンジを続けていると自負しています。新たな挑戦は、スタッフのモチベーションを高めるだけでなく、友人や家族など周囲への発信にもつながり、結果的に紹介や新入社員の獲得にも大きく貢献しています。

健康経営優良法人の認定取得やSDGs活動の際には、健康経営優良法人として取材を受け、その担当の方とSDGsについて深く話す機会がありました。当社の活動を気に入っていただき、その縁で21歳の若い方を紹介してもらうことができました。SDGsの活動を通じて若い人材を採用できたことは、大変嬉しく感じています。

女性スタッフも働きやすく!

妻を中心に、女性スタッフとのコミュニケーションの取り方にも工夫しています。特に、話しやすい環境作りを心がけ、コミュニケーションの方法についても配慮しています。具体的には、会社側から提案を一方的に押し付けるのではなく、スタッフ自身が「やりたい」という気持ちを引き出すことを優先しています。開催場所や時期、内容についても、スタッフからの希望を伺うようにしています。

また、働く時間に関しても、本人やその家庭の事情を尊重し、柔軟に対応できる関係づくり・環境づくりをモットーにしています。そのため、急な休みや早退、遅刻にも対応しやすく、妊娠や産休の取得もスムーズで、復職もしやすい環境を整えることに注力しています。

当社では、こうした環境があるおかげで、現在も産休と復帰を繰り返しながらスタッフが安定して働ける体制が整っています。

もちろん、良い人材の獲得が最終目的ですが、昨今は良い人材の確保が厳しくなっています。そして、未来においてもその厳しさが増すことが予想されます。このような中で、優秀な人材がどのように職場を選ぶのかを考えると、働く側としてもより良い会社で働きたいと考えるのは自然なことです。しかし、経営者や上司を選ぶことは非常に難しいため、口伝えでの紹介は両者にとって大変安心感があります。 私たちは「できることから始めよう」という方針を掲げており、まずは会社の雰囲気、経営者の人柄、スタッフとの関係性、そして会社の環境を発信することが重要です。 また、女性スタッフを特別扱いするわけではありませんが、女性特有の働き方についても考慮する必要があると思っています。そうすることで、男性だけではカバーしきれない部分を女性の力で補い、全体としてのバランスを保つことができます。女性が働きやすい環境を整えることも大切だと考えています。

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その他

具体的な取り組み内容説明

福祉車車両協会加盟
福祉車認定工場取得
福祉車両販売 ふくしる大垣店 加盟
テュフラインランド最高位「プラチナ認定」取得 (ドイツの中立的な第三者機関による世界基準の工場認証)
BASF RM 水性塗料導入
般社団法人岐阜県 障害者スポーツ協会 加盟
プラスチック溶接機(ニトロフューザー窒素プラスチック溶接システム導入)
岐阜県ヘルスケア産業推進ネットワーク加盟
清流のぎふ」SDGs推進ネットワーク 加盟
一般社団法人岐阜県身体障害者福祉協会 加盟
新はつらつ職場づくり宣言事業場 登録
健康経営優良法人 認定
職場環境改善宣言企業 認定
ぎふ健康経営認定事業所 認定
ぎふSDGs推進ゴールドパートナー 登録 (岐阜四番目高得点受賞 県知事より直々に認定証授与 県内2事業社事例発表の内一社が坪井鈑金が選ばれました)
BASFジャパン㈱パイオニアシリーズ 認定(日本初取得)(環境配慮型塗料)
大垣市民環境賞 受賞

どこかに加盟したり、認定を取得したり、新しい技術に目を向けたりすることは、私たちの目的ではありません。重要なのは、経営者として私自身、スタッフ、そしてそれを対外的に見たときに、どの方向に進んでいくのか、どのような手段を用いるのかを明確にすることです。こうした視点を持つことは、私たちの意識づけとして大変重要だと考えています。 当社では、私が目指している方向とスタッフが見ている方向、そして進んでいる方向は一致していると確信しています。SDGsを実践するのではなく、私たちの活動自体がSDGsそのものであり、その過程をみんなで楽しく共有できることが、私にとって何より嬉しいことです。

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